あなたのお子さんは普段何時頃に寝ていますか?
私たち大人でも"1日の1/4ないし1/3"は寝ていますが、幼児期はもっとたくさんの睡眠をとります。
(後述しますが)よく言われるように赤ちゃんは「寝るのも大事な仕事」なのです。
そんな大事な睡眠について、厚生労働省HP「未就学児の睡眠指針」を情報源に記載していきます。
資料はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf
新生児期 (~生後3か月)
睡眠時間:16~20 時間
睡眠サイクル:1~2 時間起き、 1~4時間の睡眠を繰り返す。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ大人の様に「昼」と「夜」の区別がなく、一日のリズムが整っていません。この時期の睡眠は「多相性睡眠」と呼ばれ、短いサイクルでの寝起きを一日中繰り返していきます。
また、レム睡眠と呼ばれる「浅い眠り」が主であるため、脳は活動状態です。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳みその重さは、約300〜400gと言われており、
1年後には約2倍となり、3年後には約3倍とものすごいスピードで成長していきます。
※成人はだいたい1400g~1500g程度といわれています。
寝ながらにして凄まじいスピードで脳を育てていく赤ちゃんにとっては、寝るのも大事な仕事なのです。
この時期は眠りが浅いため、ちょっとした刺激でも起きてしまうこともあるでしょう。
ただ、起こさないようにと神経質になりすぎるのもよくありませんので、普通に過ごしましょう。
睡眠サイクルは短く繰り返されるのでどちらにせよすぐ起き、そしてまた寝るのです。
乳児期 (3ヵ月頃)
睡眠時間: 14~15 時間
睡眠サイクル:3~4 時間連続して睡眠をとる。
1日あたりの睡眠時間がやや減少し、1回あたりの睡眠時間が多少長くなるので一瞬ホッとする時間がとれるようになるかもしれません。
とはいえまだこの時期は「昼」と「夜」の区別がまだ十分につかず、大人と同じリズムとはいきません。
乳児期 (6ヵ月)
睡眠時間:13~14 時間
睡眠サイクル:6~8 時間連続して睡眠をとるようになり、昼夜の区別がはっきりしてくる。
昼夜の区別がついてくる時期ですが、赤ちゃんが昼夜のリズムを上手に取っていけるように、寝かしつける時間を意識しながらお世話していくことが大切になってきます。
あくまで個人差があるため「何時に寝て起きるか」はWebで調べてもおそらく参考になりません。
可能であれば寝た時間と起きた時間はメモしておき、段々とリズムに慣れさせていくのが良いでしょう。
・ 乳幼児期 (1-3 歳)
睡眠時間:10~11 時間
睡眠サイクル:夜に睡眠をとるリズムが安定し、お昼寝時間は成長とともに減少していく。
お昼寝+夜に寝る。というサイクルが確立されてきます。
ある程度決まった時間でのサイクルになってくるため、この時期は夜寝る時間と共にお昼寝の時間を意識しつつ行動するとよいでしょう。
さいごに
赤ちゃんは大人以上に1人1人が全く違った個性を持っています。
また、家族や社会、園や学校とのかかわりの中で受ける影響により睡眠の状態は変化していきます。
上記はあくまで一調査資料であり、必ずしもあなたのお子さんに合致するとは限りません。
大人以上に幼児期の睡眠は健康や成長に影響を与えるとても大事なものです。私たち親もある程度の目安を知り子供の睡眠を理解しておくことが重要です。
心配ごとがあれば、小児科等で相談してみるのも良いでしょう。